
いよいよ小学校からプログラミング教育が始まっていきます。
文科省の資料で小学校でのプログラミング教育を学ぶポイントは以下の2点があげられています。
- 文字入力など基本的な操作を習得
- 新たにプログラミング的思考を育成
プログラミング的思考とありますがそもそもプログラミングとはなんでしょうか?
簡単に言ってしまうと何かを動かすための手順書を作ることです。
この記事ではプログラミングについて説明していきます。
目次
プログラミングの前にプログラムって何?
プログラミングという言葉は最近ではよく聞くようになりましたがプログラムという言葉も聞いたことがありますね。
プログラミングとプログラム、この2つの違いはなんでしょうか?
プログラムはよく運動会などで聞きますね。
運動会のプログラムには何が書かれているでしょうか?
そう、どんなことをどんな順番で行うかが書かれていますよね。
運動会のプログラムと同じでコンピューターに対するプログラムもどんなことをどんな順番で行うのかが書かれたもの「手順書」のことをプログラムと言います。
プログラミングって何?
プログラムについては理解できたと思いますが、本題のプログラミングとはなんでしょうか?
コンピューターは命令をすばやくこなす力はありますがどんなことをどんな順番にという手順書、プログラムを作ることができません。
プログラムは人間が作ることによってコンピュータを働かせることができます。
このプログラムを作ることをプログラミングと言います。
まめ知識
コンピュターにプログラミングはできないと書きましたが厳密には最近ではAIの発達による自然言語(普通に会話するような言葉)からプログラムを生成するということができるようになってきています。
興味のある方はこちらをどうぞ
プログラミングの歴史
世界最初のコンピュータは1946年に生まれた「エニアック(ENIAC)」と呼ばれているものです。
エニアックは真空管を1万8000本も使い、部屋1つ分の大きさがあったといわれています。
用途はアメリカ軍が大砲の弾を目的の地点に落とす計算をするために作ったものでした。(いろんな技術や知識が軍事目的から発展していることは多いです)
ただエニアックで計算を行うためには大変な手間がかかっていました。
その手間を解消するためにプログラム内臓方式としてのコンピュータ、エドサック(EDSAC)が作られました。
コンピュータの性能を活かすために人間にわかりやすく扱いやすいコンピュター言語が必要になりました。
1950年代後半に「フォートラン(FORTRAN)」、1960年代には「コボル(COBOL)や「BASIC」という言語が開発されました。
まめ知識
現在でも銀行系などのシステムではコボル(COBOL)が使われているところもあります。
今から学習を始める人はほとんどおらず、これから衰退していく言語だと思われます。
ただし現在使われているシステムは多くあるためそれなりに求人もある状態ではあります。
コボルの書けるプログラマーのことをコボラーと呼んだりします。
代表的なプログラミング言語
プログラミングのことを少しわかっていただけたところで代表的なプログラミング言語をいくつかご紹介します。
- JavaScript
- Java
- Ruby
- Python
Webサービスを作るなら欠かせないJavaScript
普段みなさん使っているインターネットで見るサービスでは画面がニョロニョロと動いていませんか?
それを動かしているのがJavaScriptです。
一昔前では画面に動きを加えるようなことはされていなく文章を閲覧するだけのものがほとんどでした。
※例えば 阿部寛さんのサイトのようなサイトです。
出始めた最初の頃はあまり使えない言語だと言われていた時期がありました
しかしGoogleがGoogle MapでJavaScriptを使い始めたことで再度脚光を浴びることとなりました。
現在のWebでは使われていないサービスはほとんどない状態です。
上級者向けの言語Java
Javaはサンマイクロシステムズという会社が作った言語で現在ではデータベースで有名なオラクルという会社に買収され開発を引き継いでいます。
Javaの思想の一つに「write once, run anywhere」というものがあります。
これはJavaの環境が整っているコンピュータであればプログラミングをかけばどこでも動くよということです。
今となってはあまりピンとこないかもしれませんが出た当初はコンピュータの違いに関係なく動くことは衝撃的でした。
少し前ではdocomoのiモードで使われていました。(え、iモードをご存知ない、失礼しました!)
現在でも人気な言語で広く使われており、銀行などの規模の大きいお堅いところで使われることが多いです。
難易度は少し難しいので初心者には向かない言語です。
優しくかつAIで活躍中の言語Python
Pythonはもともと人気ではありましたがAIの影響でさらに人気になっているプログラミング言語です。
Pythonの特徴の一つにわかりやすく、少ない文字数でプログラミングができます。
プログラミング中に字下げ(インデントというもの)を明確にしないと動かないという制約があります。
初心者の方には制約があることできれいでわかりやすいプログラムを書くことができます。
またAIの開発を行いやすいように多くのライブラリ(便利な道具のようなもの)が存在するのも大きな特徴です。