
プログラミングには定数と呼ばれているものがあります。
『定』という字からわかるように定まっている値、変わらない値ということになります。
似た考えに変数がありますがこちらは字のとおりかわる値です。
あとから変えられないのでは使えないのでは? と思われる方もいるかもしれません。
プログラミングをしていると変わってほしくない変数がほしくなってきます。
例えば消費税などがそうです。
請求金額を計算するときに商品の金額と税率をかけますがこの税率にいくつの値が入っているかわからないとなると困りますよね。
現在であれば1.1のいずれかが入っていてほしいですよね。(軽減税率は無視してします)
必ず入っている値が決まっていることがわかっていればプログラムを作るときに迷うことなく使うことができます。
この記事では定数とは何かを説明して行きます。
変数とは
定数にいくまえに変数の説明をすこし。
変数の中に入る値は文字でも数値でもなんでも大丈夫です。(厳密には型という考えがある場合があるのでなんでも入らないことがあります)
例えばゲームのスコアのように現在のスコアを表示したり加算したりするときに変数を使います。
また変数の特徴として箱に名前のつけることができます。
この名前をつけるということは簡単に思えますが非常に重要になってきます。
なぜ重要かというとプログラミングをするにあたり変数に何が入っているかを想像しないといけなくなるからです。
想像するときに名前で何が入っているかわかると楽ですよね。
なので変数は『a』など適当な名前をつけるのではなく誰がみてもわかりやすい名前にすると良いです。
例え1人でプログラミングを行う場合でもわかりやすい名前にしておいた方がいいです。
1週間後の自分は他人だと思った方がいいでしょう(1週間後にはどんなプログラムを書いたか忘れている・・・)。
では定数とは
変数がだいたい何者かがわかったら定数は簡単です。
定数は変数のような箱です。
ですが最初に入れたが最後、あとから値の変更はできないのです。
変数の場合は『果物』という変数の箱に『りんご』といれたあとに『バナナ』といれかることが可能です。
定数は最初に『りんご』といれてしまうと『バナナ』に変更することができません。
なんかつかいづらそうだなーと思った方いるかもしれませんね。
定数を使うメリットとしては以下の2つがあります。
- 影響範囲がわかりやすく値を変えたいときに修正がしやすい
- 変わらないことが保証されているので安心してつかえる
影響範囲がわかりやすく値を変えたいときに修正がしやすい
例えば消費税を使って計算するプログラムがあったとします。
消費税率を『1.1』とすると商品代金×1.1の計算がプログラム上で行われていますね。
この1.1と直接プログラムに書いてしまっても問題なく動きます。
動くのですがこの1.1がいたるところ例えば請求金額を計算するところや消費税を計算するところなどいろんなところで使われてたとしてします。
そうすると例えば消費税が13%になったときには使われている箇所を全部探し出してすべてもれなく修正しなければいけません。
これを防ぐためには1.1を定数にいれておいて消費税に関する計算を行うプログラムに関しては必ず定数を使うようにします。
そうすることで定数を定義している箇所の1箇所のみを修正するだけ済むのです。
変わらないことが保証されているので安心してつかえる
変数は変わる値です。
どんなものが入っているのかはわかるのですが実際の値はその状況によって変わってくるものです。
しかし定数はかわりません。
消費税率という定数があったら必ず『1.1』が入っています。
これが使うたびに1.2だったり2.1だったりしたら困りますよね。
必ず1.1が入っているからこそみんなが安心して定数を使うことができるのです。